今は秋。秋といえば食欲の秋。夏バテの季節も過ぎ去って、夕刻の過ごし易さが 食欲に気合いを入れてくれる。ご多分にもれず、我らがKFAB隊の胃袋もパワー全開、 この本番が終わる頃には準備完了ってとこか。そんなわけで、今回のシリーズでは KFABの食生活に迫ってみようと思う。どこの楽隊にも練習のあとの一発のための お店があるでしょう？ええ、ありますあります。我らが金管楽器ばかりの集団は、 ついぞやこんな会話が日常になってしますのです。

金光：腹減りましたねぇ、北村さん。

北村：そやなぁ。そろそろ本番が近づいてきて、今回の練習は晩飯タイムをとって
      ないから、昼飯と晩飯の間が異常に長いからなぁ。通しリハーサルを吹ききる
      ほどのエネルギーはもう胃袋には残ってないな。

金光：そうでしょう。これが昼飯を『來來憲』で食ってるとその事情も少しは違うん
      ですけどねぇ。あそこのトンテキは腹持ちがとってもいいですからね。

北村：グローブみたいな特厚肉もそうやけど、あの豚汁がそれに追い討ちをかけて
      濃いー感じやしな。。それに最近は、付け合わせのキャベツのおかわりも
      サービスやしね。

金光：あの店の常連になりたいからKFABのメンバーになった人もいるくらいですから、
      やっぱり金管楽器向けの店と言っていいでしょうね。でも今から行くには
      ちょっと遠いですね。通しリハの前にちょっとしばいとく（食べとく）としたら、
      やっぱり《丹波屋》ですかねぇ。

北村：何食べんの？やっぱりおはぎと焼き餅と山菜おこわ？

金光：ええっ、それ三つを一気に消すのはなかなか離れ技ですよ。ビバルディの
      一気吹きみたいなメニューですよ。息吸えなくなっちゃいますよ。練習の
      あとの【ほーみん】はやっぱり爆発しておきたいですから、その分は胃袋
      を空けておかないと。

北村：なにも一人で全部食わんでもいいやん。でも、【ほーみん】には絶対行くよ。
      俺もいろんなラーメン屋を物色して回ったけど、あのチャーシューの歯ごたえ
      とめんの旨さは抜群やね。うちの嫁はんなんか【ほーみん】のラーメン食ってから
      他のラーメン屋に行こうとせんようになってしもたからね。そうそう、【ほーみん】
      といえば今回の演奏会のビラが昨日刷り上がってるから、それを貼ってもらう
      ようまたお願いしとこうか。何せ、あそこの店は楽隊をやっている人たちが
      大勢来るから、興味を示してくれる人もいるやろうしな。

金光：ええ、でも昨日いつもの"10"を食ったついでに貼ってもらうようお願いして渡して
      きたんですよ。

北村：昨日も行ったんかいな。あぁ腹減ったなぁ。こんな時に”ドルチェ”の
       サンドイッチがあったらなぁ。
       多分10人前出されてもすっと消えるやろうな。

金光：消せる消せる。あの卵焼きと辛子マヨネーズがグッドですよね。練習の帰りに
      よってしますと絶対お茶だけでは済まないですね。スッと入るんですよ、スッと。
      でも、”ドルチェ”もちょっと遠いですよ。何せ名古屋ですから。今から行って
      たんじゃ、食べて帰ってきた頃また腹が減ってしまいますよ。あぁ、”ドルチェ”
      京都店があったら迷わず行ってんだけどなぁ。プレムルの5楽章も楽勝になるのになぁ。

北村：うーん、そしたら本番の日にはあのサンドイッチを舞台袖においとこか。

金光：それいいですね。じゃあ進行表に「ドルチェのサンド」って入れときましょうか。